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NFTPARK.
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注目のニュース&分析記事(7月前半)「地域活性化」「RWA(現物資産)」「広告」「プロモーション」におけるNFT活用がすすみ、トライアル(試行)から社会実装へと徐々に活用ステージが引き上がりつつあるようです。

伝えたいこと

NFT関連のニュースまとめ

MikoSea Curator - Sakaguchi

MikoSea Curator - Sakaguchi2024年7月前半のホットなニュースをわかりやすく解説します。

地域活性化においてNFTやDAOを活用した多様な取り組みが模索展開されています。

実践型コミュニティをDAOにつなぐ取り組み(塩尻市)、日本一小さな村での地域おこし協力隊DAOの立ち上げ、ふるさと納税で好きなイラストレーターのNFTを提供する仕組み(えりも町)、町長に講演を依頼できる権利をNFT販売する事例(西川町)など、各地で活発な動きがみられます。

地域住民×関係人口が協働で地域課題解決を目指す実践型コミュニティ「塩尻Lab」第五期メンバーを募集。地域に関わる第一歩を踏み出す2か月間のプログラム。プログラム終了後は、「塩尻DAO」に参加し、実践が可能。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000092851.html

【地域おこし協力隊DAO】株式会社あるやうむ、第三号の取り組みを日本一小さな村『富山県舟橋村』で取り組み開始。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000100.000091165.html

JAPAN DAO、NFTで日本の地域活性化『全国ご当地デジタルプロジェクト』開始。日本各地の自治体と連携し、ブロックチェーン技術を駆使して日本のご当地名物やキャラクター、観光名所を世界に向けて発信へ。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000134601.html

ふるさと納税でイラストのオーダーができる「イラストレーターふるさと納税」を北海道えりも町で開始。第一弾は人気イラストレーター「砂糖薬」と「Poki」が参加。実質2,000円で好きなイラストレーターのNFTが手に入る。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000101.000091165.html

山形県西川町、かせぐ課を設置し、NFTマーケット「HEXA(ヘキサ)」において町長に講演を依頼できる権利、副町長に何でも相談できる権利をチケットNFTとして販売。自治体初のチケットNFT。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000197.000046191.html

NFTを現物資産(RWA:Real World Asset)と紐付け発売する動きが広がりをみせています。

手塚治虫作品において、世界に一つだけの公式フィジカルアート作品を公式販売する取り組み、直木賞作品『宝島』の実写化映画のトークン化、アーティストとのコラボによるRWAと併せた1枚だけの特別なNFT、「オオカミ」グッズと併せた現地限定のNFTなど、現物のリアルな魅力とタイアップしたNFTの取り組みです。

手塚プロダクションの公式NFTプロジェクト『From the Fragments of Tezuka Osamu』において、デジタルNFTアートをフィジカルアート作品に変換し、世界に一つだけの公式フィジカルアート作品を公式販売する取り組みがスタートへ。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000156.000034671.html

Securitize Japan、直木賞受賞作『宝島』の実写化映画をセキュリティトークン化。映画製作委員会への出資で得られる権利 をST化してフィリップ証券より小口販売へ。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000043307.html

呂布カルマDAOで、アーティストとコミュニティの共創プロジェクトを開始。GCT JAPAN ×αUコラボNFTプロジェクト「呂布カルマパス」オークションで、RWAと併せた1枚だけの特別なNFTが20万円で落札。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000101045.html

オオカミ好きのクリエイター・作家たちが集まり、アート、雑貨、グッズの販売、現地限定NFTもGETできるイベント「オオカミの森」、阪神梅田本店にて開催。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000086423.html

NFTチケットプラットフォームの社会実装がこれから進んでいきそうです

大丸松坂屋百貨店やパルコなどを傘下に持つCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)との提携や、マイナンバー認証の導入など、TicketMe(チケミー)の存在感・安心感が増すことで、NFTチケットプラットフォームの社会実装がこれから進んでいきそうです。

大丸松坂屋百貨店やパルコなどを傘下に持つ J.フロント リテイリングのコーポレートベンチャーキャピタル、NFTチケット売買プラットフォームを提供するチケミーに出資。エンタメ事業の成長につながるサービス、仕組みを構築へ。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000118148.html

日本初のNFTチケットプラットフォームTicketMe(チケミー)がパルコなどを傘下にもつJ.フロント リテイリング社と資本業務提携へ。従来のチケットサービスに近い形態を取りながらもNFTの要素を取り入れ、不正な転売抑止。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000103622.html

マイナンバー認証を日本初NFTチケットプラットフォームを提供する「TicketMe」が導入へ。不正転売防止を含めた安心・安全なチケット取引の強化を図る

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000055.000103622.html

NFTが社会的な技術として定着に向けた取り組みが多領域で進んでいます

Web3やNFTを活用した広告やプロモーション事業への大手参入(博報堂、NTT、KDDI)、有名タレント(浜崎あゆみ)のファンクラブ会員証のNFT化、東京都の公的スペースへのトークンマーケティングの導入など、NFTが社会的な技術として定着に向けた取り組みが多領域で進んでいます。

博報堂キースリー、NFT認知向上を目的としたソリューション開発にむけて社内向けweb3・NFT​​デモ体験​​施策「KEY7 プロジェクト」を開始。社内理解を深め、​web3やNFTを活用した広告やプロモーションの提案の幅が広がることを期待。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000114677.html

NTT DigitalとSHAKE Entertainmentが「scramberry WALLET for Business(仮称)」の2024年度内導入とユースケースの協創について基本合意。サービスのセキュリティ、安定性、拡張性をさらに向上へ。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000136141.html

KDDIは2024年7月3日から、NFTになじみのない方でも簡単に楽しめるNFTマーケットプレイス「αU market」において、法人・個人事業主向けにNFT販売機能を開放し、「クリエイターエコノミー」を推進へ。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000116789.html

浜崎あゆみ公式アプリ『TeamAyu』にブロックチェーン技術を導入。会員にデジタル会員証として機能するNFTを付与し、会員の推し活の歴史をブロックチェーン上に記録。アーティストとファン、ファン同士がライブ配信やクローズドチャットで日常的に双方向のコミュニケーションを行い、持続的に熱量が蓄積するファンクラブを実現へ。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000062.000037787.html

東京都が取り組むTokyo Innovation Base(TiB)のカフェスペースで、音声でNFTを配布するAudio Shotが試験導入。世の中にNFTを普及させ、トークングラフマーケティングという新しいマーケティング手法確立めざす。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000063.000092249.html

今後、安全性と分権性を犠牲にせずに性能を向上させるための方策等が視野に入っていくと思われます

「京都大学グループ、ブロックチェーンのトリレンマを表現する数式が発見」というニュースはブロックチェーンにおいて、性能(scalability)、安全性、分権性の全てが実現することはない(3つのうちの2つの同時実現は可能)という経験則が数式で表現されたことを報じています。今後、安全性と分権性を犠牲にせずに性能を向上させるための方策等が視野に入っていくと思われます。

京都大学グループ、ブロックチェーンのトリレンマを表現する数式を発見。性能・安全性・分権性のうち2つだけが成立することを立証。トリレンマを表現した式を観察することで、安全性と分権性を犠牲にせずに性能を向上させるための方針が視野に。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000145351.html

まとめ

ブロックチェーンのトリレンマ経験則が数学的な表現をされたことで、性能、安全性、分権性の均衡発展を社会全体でこれからどう実現していくか、Web3の根元的な問いが明確になったといえそうです。

MikoSea Curator - Sakaguchi
著者:MikoSea Curator - Sakaguchi

東京大学工学研究科都市工学専攻を修了の後、公益財団法人九州経済調査協会や九州大学において長年、地域調査や産業政策・地域政策の立案に従事するとともに、数多くのまちづくりに参画している。