2024年4月後半のニュース NFTからDAOへとWeb3.0への本格展開の幕開け。自律分散社会に向けた政府や民間の今後の動きに注目!
伝えたいこと
NFT関連のニュースまとめ
DAOの法人認可で、Web3.0社会への制度的条件整備すすむ
4月1日にDAOによる資金調達を可能にするための府令改正が公布され、4月22日から合同会社型DAOの設立が可能となった。それとあわせ一般社団法人日本DAO協会が発足し、Web3時代における新しい組織のカタチの模索がスタートした。早速、古民家再生事業や専門学校の同窓会組織がDAO法人の立ちあげを行い、DAO設立・運用支援サービスも始まった。
- 既存の組織とは異なり、意思決定はCEOや幹部によってではなく集団的に共同で行われる
- 参加メンバーやアルゴリズムによって運営管理が行われる
- 運営費用をおさえた透明性の高い組織運営ができる
などDAOのメリットを生かした、分散自律型社会に向けた今後の取り組みに期待が寄せらます。
ANGOが日本の空き家問題の解決を目標とした合同会社(LLC)型DAOの設立を推進へ
ANGO、株式会社自遊人との協業を発表 。合同会社(LLC)型DAOを推進し、古民家再生のサポートを提供。参加者はガバナンスに直接関与し、資産の管理と運用を監査できる機会確保へ。
iU 情報経営イノベーション専門職大学、大学初の大学DAO「iU DAO」を設立 第一弾としてiU アルムナイ活動開始。iUの同窓会組織(iU アルムナイ)をDAOとして運用
従来受益者でしかなかった学生が、大学や学生生活への貢献活動に取り組み、インセンティブを受けることが可能に。
合同会社型DAO設立〜運用支援サービスの 【Borderless】 事前登録受付開始
合同会社型DAOが2024/04/22より設立できるようになったことを受け、社員権デジタル化でインターネット上での社員募集、出資者=社員になるのでインターネット上で資金調達が可能に。
SaaS、BaaSの包括的な企業向けサービスが相次いで登場
企業向けのNFTの生成・管理プラットフォームをSaaSで一貫提供するサービス、デジタル通貨、デジタル個人認証、デジタルトレーサビリティ、デジタル証明書の運用管理サービスを行うサービス(BaaS)が相次いでスタート。NFT、ブロックチェーン分野でSaaS、BaaSということで包括的な企業向けサービスがこれから本格化しそうです。
企業向けNFT生成・管理プラットフォームを運営するWeb3スタートアップConnectivに出資。NFT生成・管理をSaaSで完結
「NFT Garden」は、Web3開発スキルや暗号通貨を必要とせず利用でき、アジア最大級となる18種のブロックチェーンに対応、さらには主要なNFTウォレット、マーケットプレイスに接続。
ソラミツ、いろはエンジニアリングが業務提携。ブロックチェーン・アプリケーションの運用管理基盤「磐船(IWAFUNE)」を Blockchain as a Service (BaaS) として提供。デジタル通貨、デジタル個人認証、デジタルトレーサビリティ、デジタル証明書普及へ。
いろははこれまで、カンボジア国立銀行のデジタル決済システム「Bakong/バコン」の正式運用実績あり。
地域創成、DAO創成のツールとして広がりをみせるNFT
Local DAO、地域創成NFTプロジェクト、デジタル住民票等、交流人口創造や地域活性化にNFTに活用していく動きは第2段階といっていい広がりをみせています。【Nishikigoi NFT】に続く天竜峡(長野県)、椎葉村(宮崎県)でのクリプトヴィレッジの新たな展開も注目したいと思います。
【Nishikigoi NFT】Local DAOの新しい候補地として長野県天龍峡と宮崎県椎葉村を発表
旧山古志村に続く新たな地域候補地。2つの地域が正式なLocal DAOの拠点とするかどうかを問う、Nishikigoi NFT保有者を対象としたコミュニティ投票を開始。
Web3型の地域創生「デジタル城下町プロジェクト」に岐阜県中津川市の苗木城が参加
「デジタル城下町プロジェクト」を展開する株式会社バケットは、国宝 犬山城(愛知県犬山市)、国宝 彦根城(滋賀県彦根市)に続く第三弾として、苗木城(岐阜県中津川市)のデジタル城下町民証を5月6日より配布。
広島県安芸高田市、デジタル住民票NFTの抽選販売受付を開始。東武トップツアーズとHEXAの提携で。
同発行枚数 3,000枚、販売金額 1,000円/枚。「ひろしま安芸高田神楽」の県外公演の割引特典などのメリットもあり。
百貨店でもデジタルアートNFTを取り扱う時代、到来か。
そごう・西武がNFT商品(デジタルアート)の実証実験をスタート。あわせてPOPUPイベント開催。百貨店が正式に取り扱い始めるとなれば、NFTの認知形成とイメージアップにつながる可能性大です。
そごう・西武、NFTを使ったデジタルアート売買の実証実験を5月末にも始めると発表。若年層や富裕層がターゲット
2023年4月に始める予定だったが、セブン&アイ・ホールディングス(HD)による売却の影響などで開始が遅れていた。若年層や富裕層の新たな顧客接点につなげる。
そごう・西武、NFTマーケットプレイス実証実験開始に向けて/西武渋谷店で事前告知POPUPイベント開催
2023年4月に始める予定だったが、セブン&アイ・ホールディングス(HD)による売却の影響などで開始が遅れていた。若年層や富裕層の新たな顧客接点につなげる。
メロン、踏切命名権、ビールイベント。様々なNFT活躍の話題
NFTが皮切りとしてメタバースへと新たな事業手法に挑戦し続けるJA夕張市、踏切の命名権オークションというNFTのユニークな活用策を展開する小田急電鉄、トレーディングカードの要素とGPS機能を活用し、宝探し感覚のデジタルマップサービスを導入する「オクトーバーフェスト2024」と、NFTをめぐる賑やかな話題は続きます。
【夕張メロンNFT2024】JA夕張市が夕張メロンのテーマパーク「夕張メロンメタバース」をグランドオープン。
夕張メロンを視覚で楽しんでもらえるように360度夕張メロンを設置したメタバース。他企業向けの展示スペースとして箱型の展示ブースを用意し、全国の農産物が購入可能となるプラットフォーム化を目指す。
NFTマーケットのHEXA(ヘキサ)が、小田急電鉄に実在する踏切の「ネーミングライツNFT」を1,000円からオークション販売
渋沢駅~新松田駅間にある渋沢5号踏切。入札開始価格:1,000円。命名した踏切名は実際に看板として設置。
国内最大級のビールイベント「オクトーバーフェスト2024」でトレカ型NFTクーポン「トレクー」の配布が決定!!
トレーディングカードの要素とGPS機能を活用し、実世界の位置情報をトリガーにNFTトレカ型クーポンの「トレクー」が受け取れる、宝探し感覚のデジタルマップサービスも付加。
まとめDAOの法人認可で、Web3.0社会への制度的条件整備すすむ
DAOのメリットを生かした、分散自律型社会に向けた今後の取り組みに期待が寄せられられています。
東京大学工学研究科都市工学専攻を修了の後、公益財団法人九州経済調査協会や九州大学において長年、地域調査や産業政策・地域政策の立案に従事するとともに、数多くのまちづくりに参画している。
MikoSea Curator - Sakaguchi2024年4月後半のホットなニュースをわかりやすく解説します。